朝から水だけで過ごし、お昼前に点滴がはじまった。
無事に下剤が効いたようで腸の中はすっきり。
血圧が低すぎて何度も計り直されるが変わらず低い。
また色んな担当の人から説明があった。
緊張と空腹のせいか説明途中にパニック症状が。
目眩がして目の前が真っ暗になって冷や汗が。
落ち着かなくては。
手術室までは自分で歩いていって、名前を言ったりと入念な確認が何度も行われる。
台に乗ってからはあっとゆうまに色んな装置が取り付けられていった。
手術室を見渡すとテレビで見たことあるやつだ!とソワソワ。
酸素マスクを付けられ、
「フワフワしてきますよー。麻酔入りました。」
えっ、もう?!と焦るも、(あれ、まだ目を開けていられる、閉じたほうがいいのかな・・)
なんて思った瞬間に完全に落ちた。
「起きてください。」
微かに声が聞こえる。
(はっ!こんなとこで寝てしまった!)とよくわからないことを思った途端に目が覚めた。
手術は2時間半くらいだったと後から知ったけれど、その時の時間感覚としては10分くらいだった。
そのあと、「息ができません。」と何度も言った記憶があるが、うまく声が出せずにもどかしかった。
そしてまた意識を失う。
周りから色んな声が聞こえてきた。
話し声から、無事に終わったんだということがなんとなくわかった。
病室に戻ると、意識朦朧の中、お腹が痛いことを訴え、痛み止めをいれてもらった。
身体がガタガタ震えてきた。
体温が下がるためよくあるとの事。
鼻から酸素や、尿管や点滴、あらゆるものが取り付けられてる。
まったく身動きが取れない中、必死で枕を要求していた記憶が。
呼吸が安定するまではだめだと言われて、1時間ほどたってようやくゲット。
枕がこんなに有り難いものとは。
意識がはっきりしてきたのは16時頃。
ここからは痛みと苦痛の戦いがはじまった。
尿管が本当に気持ち悪かった。
そして、喉が痛いことに気づく。
イガイガするしタンは絡むしお腹痛くて咳もできない。
夜は30分おきに目覚めては、ベットにしがみついて寝返りを必死にやったり、水を頑張って飲んだり。
ナースコールも2回押した。
看護師さんの優しさが有り難かったしとても安心した。
お腹の痛みはなんとか耐えられるものだったけれど、
ガスを入れたせいなのか、肋骨から肩にかけてグーで殴られたような猛烈な痛みが。
よく寝られるはずもなく、翌朝までこの戦いが続いた。
早く朝になってほしい、早く尿管取りたい、肋骨の痛みよ消えてくれ、とそればかりを願う長い長い夜だった。
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